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Rose Compas / ローズ・コンパ
03:11
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なんにも上手く行かなくて 溜め息が出るそんな日は
夜空を見上げて待っていて 迎えに行くから
真っ白い雲掻き分けて 追い風一杯帆に受けて
誰もが眠りに着いた頃 迎えに行くから
Dis-moi!(Tell me)
ローズ・コンパ、ローズ・コンパ
星よ、教えて
ローズ・コンパ、ローズ・コンパ
彼の居る町を
なんにも上手く出来なくて 涙溢れるそんな日は
ほらもうおしまい、手を止めて 窓を開けてみて
空飛ぶ船に飛び乗って どこか遠くへ行きましょう
今すぐ君に要る物は 夜空へのバカンス
Dis-moi!
ローズ・コンパ、ローズ・コンパ
風よ、運んで
ローズ・コンパ、ローズ・コンパ
月の向こうまで
時間とか距離は もう忘れていい
君は君、他に 何もいらない
Dis-moi!
ローズ・コンパ、ローズ・コンパ
星よ、教えて
ローズ・コンパ、ローズ・コンパ
彼の居る町を
ローズ・コンパ、ローズ・コンパ
風よ、運んで
ローズ・コンパ、ローズ・コンパ
夜をどこまでも
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2. |
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朝市って わくわくしない?
何もかも きらきらで
今日一日 食べたいもの
なんだって 揃ってる
キャベツにセロリ、アルティショー
どれも採り立て 美味しそう
Au marche du matin(朝の市場では)
Tout est frais et nouveau!(何もかもが新鮮で新しい!)
魚にお肉 バターにパン
食後にイチゴは どうかしら?
買い物が 終わったら
寄り道も いいかもね
つるバラが 教会の
壁にほら 咲いている
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3. |
Salon De Te / サロン・ド・テ
03:27
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彼女の船は出入り自由 だけど空飛ぶ船だから
そもそも魔女か小鳥しか 入ってこれはしないよね
船の名前はメルヴィーユ 古い魔法で動いてる
デッキに聳える緑の木 オランジュ、シトロン、白い雲
さぁさぁお茶にしましょうか みんなが集まる台所
ジャンジャンブル・ルージュ、メール・グリー 見習いシェフの男の子
仙女が一人、魔女二人 場違いみたいな男の子
興味津々でも今は お味の方が大切よ
ガトー・ド・ショコラ、ミルフィーユ、マカロン、カヌレ、タルト・タタン
クレープ・シュゼットに火を灯そう みんな大好き ウール・ド・テ
ニワトリ、アヒル、白い山羊
君らのご主人、今いくつ?
お皿の山にコップの塔 ほんとにたくさん食べたわね……
だってアリーチェ、今日はまた 格別美味しかったから
さぁさぁ魔女はお仕事に 見習いシェフは皿洗い
仙女は魔法のコンパスに 今日の進路を聞いている
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4. |
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彼女は童話の 本を読んでいる
とても古びた 由緒ありげな
つぎはぎドレスの 少女は王子の
お城の台所で 下働きしてる
夜毎彼女は魔法のドレスに着替え
お城の舞踏会に 現れる
王子はたちまち 彼女を好きになる
だけど彼女が 誰かはわからない
つぎはぎ娘に 王子は悩み話す
最後には彼女が 誰だか気付くけど
子供みたいに 僕は聞いてみる
この娘はどうして (彼に)黙っていたの?
彼女は本を閉じ 静かに微笑んだ
台所につまみ食いに 来る彼が好きだったの
屈託ない笑顔や 下らない話の
時間がもっと 続いて欲しかったの
そんなことどこにも 書いてないけどね
いたずらそうに 彼女は笑った
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5. |
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「しくじりました」と黒猫は言う「いつもの手で始末するつもりが」
「全速力でも追いつかれる」 僕は叫ぶ「迎え撃ちましょ」
涼しい顔で彼女は言う 「ラ・ロシェルで買った大砲は
滅多に使わないけれど いつも用意は出来てる」
ほらもう 竜は すぐ側に
Voila le dragon, attention.
「クソネコを寄越せさもなくば 船ごと砕く」と竜は唸る
「やってごらんなさいこの船に 爪一本触れさせないわ」
見えない盾が炎を受け 一斉掃射を竜がよける
火花と煙舞い散る中 彼女が笑った気がした
ほらもう 竜は すぐ側に
Voila le dragon, attention.
「青い仙女よ お前はどうして 人間ごときに味方する?
一千年も生き続けた 古い我らの同族が」
「余計なお世話よ人食い鬼 私は彼らが好きなだけ」
「笑止千万。奴らは卑小。塵のよ(う)にすぐ消えて行く」
イカヅチのように迫る竜 見えない盾さえ切り裂いて
その時木々が天に伸びて 茨が竜の翼縛る
投げ込まれるは青い槍 人食い鬼の魔法が解ける
竜からワシへ ワシからハトへ そして小さなコマバエへ
飛んで来たのはブローチのトンボ ハエを一飲み彼女の元へ
助かりましたと言う猫に 彼女は微笑み言った
きっとあいつの言う通りね
君も私も時代遅れ
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6. |
Dans Le Metro / ダン・ル・メトロ
04:17
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地の底深く 蟻の巣のように
張り巡らされた 都会のメトロ
よく確かめもせず 買った切符は
どこまで僕を 連れて(行)くのだろう
Dans le metro
Dans le metro
アフリカン、エイジアン 子連れのジプシー
彼らは乗り込み また吐き出されてく
羊のようと ふと思った時
赤毛の少女に 声を掛けられた
君はどこまで 乗るのかしらね?
降りる気配も ないようだけど
地下にはいつも 不思議なものがいる
どんなに時代が 変わったとしても
Dans le metro
Dans le metro
少女に言われて 取り出した切符には
見たことのない 一つ目の判子
そいつがぎょろりと こっちを見た時
少女は指の炎で そいつを燃やした
突然彼女は 扉に手をかけ
にやり笑って 闇に飛び込んだ
我に返って 扉に駆け寄れば
降りるのは多分 次の駅だった
Dans le metro
Dans le metro
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7. |
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遠い遠い国から 妖精が二人
やって来た やって来た
一人の喋った言葉は ラベンダーの花になった
もう一人は 白いバラ
嘘を吐けない妖精の 言葉はすべてかぐわしい
花になった 花になった
悪い領主が二人を 捕まえようと集めた
騎士たちの ときの声
ヘビやカエルになった 騎士たち押し流す
濁流の 川になった
領主は怒りの声を上げ その声は黒い蜂になり
蜂は領主の 馬を刺した
領主は落ちて死んだ 二人は手を繋いで
ふるさとへ 帰ってった
数え切れないほどの 美しい花を
咲かせ ながら
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8. |
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海辺の町のパッサージュ 知らない場所のはずなのに
何故かなんだか懐かしい 私は道の奥へと
淡い光に照らされた 店先に並ぶ異国の品
気付けば回りの人たちは 知らない言葉話してる
慌てて後ろ振り向けば 帰りの道はわからない
ここはどこです尋ねると 店の主人は笑って言う
ずっと昔に海の底 沈んだ町をご存知か?
ここはそこへと続く道 イスへと続くパッサージュ
天を仰げば青い光 人ごみすり抜ける魚たち
通りを行きかう人々は 何事もないよにイスを目指す
何かいりませんか異国の人 ここにはなんだってありますよ
地上のどんな果物より 甘いリンゴもありますよ
私は恐れ逃げ出した 人々の嘆く声がする
あなたが何か買ってくれたなら イスは蘇ったのに
聞こえる波の音
崩れる人の影
沈む幻想のパッサージュ
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9. |
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古い運河のその畔 緑に囲まれて
遠い故郷(ふるさと)思い出す ああ、見たこともないけど
軋む 軋む 二胡の音
風に 風に 運ばれて
届け 届け 故郷へ
海も 山も 飛び越えて
小鳥囀る公園に 今日もまた一人
坂道登ってやって来た 憂いは胸に秘めて
軋む 軋む 二胡の音
木々に 木々に 木霊して
響け 響け 故郷へ
瞼の 裏の 故郷へ
水晶の簾(すだれ)揺れ、風が起き 薔薇の香(か)部屋に満ちる
私は雲になり、風になる この古い丘の町で
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10. |
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今日、公園で死神と出会った
死ぬのは止めたんだね そいつは良かった
でも君には 人為的な 記憶の
欠損があるようだ 誰かがそうした
彼女が立ち去ると メリーゴーランドがまた回り始めた
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11. |
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この船に初めて来た時に
君が笑って言ったのは
この廊下の奥のキャビンだけは
絶対開けちゃだめ
君の不在が気に掛かり
僕は扉開けてしまった
そこには眠る君がいた
茨に包まれて
ああ、僕は自分の愚かさを
こんなに呪ったことはない
本当に寂しかったのは
君だったんじゃないか
どんな料理が好きかって
いつか君に聞いたよね
さんざんはぐらかした後で
教えてくれたのは
遠い昔ふるさとで
味わったすかんぽのスープ
作ったよ 朝ごはんまでには
目を覚ましてね
詰まらない灰色だった世界に
君は色を塗り
でも今、僕はその世界で
一人ぼっち
君の笑顔が見たいよ
君の歌がまた聞きたいよ
君が幸せでいれるなら
僕はそれでいい
僕はそれでいい
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12. |
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Mon bebe dort
Mon bebe dort
凪いだ深い海のよう
Mon bebe dort
Mon bebe dort
夢を見てる
君が 君が いてくれて
どんなに幸せか
君は 君は まだきっと
今は知らない
Mon bebe dort
Mon bebe dort
冬の森の木々のよう
Mon bebe dort
Mon bebe dort
夢を見てる
君が 君が いてくれて
どんなに幸せか
私 私 まだきっと
今は知らない
Mon bebe dort
Mon bebe dort
星の子供みたいに
Mon bebe dort
Mon bebe dort
君は眠る
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